洋生分解性プラスチックの開発

図1.生分解性プラスチックの分解の様子
(環境水中で培養開始から0,1,3,5,7,10日後)

図2. 海洋環境で生分解性プラスチックを分解させる仕組み

 プラスチックは現代社会を支える重要な材料ですが、プラスチックごみの増加による環境汚染は全世界的な問題になっています。これらの問題の解決策として、生分解性プラスチックが環境調和型材料として注目されています(図1)。
 私たちの研究グループでは、来るべき持続可能な社会の構築を目指して、生分解性プラスチックの開発に取組んでいます。現状、市販されている生分解性プラスチックの種類は限られており、普及はしていません。これは、プラスチックでは「生分解性という性質」と「丈夫であり成形しやすいといった一般的な特徴」との両立が難しいことが原因です。そこで、私たちの研究グループでは、この生分解性プラスチック特有の「生分解性」という性質をよく理解し、これを制御できる技術開発に取り組んでいます(図2)。生分解性を自在に設定できる材料が創出できれば、使用中はまったく分解せず通常のプラスチック同様丈夫で、使用後に即座に分解しゴミにならない理想的な生分解性プラスチックとなります。このような材料による従来材料の代替が進めば、海洋プラスチックゴミ問題などの解決の一助となるかもしれません。

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