たな複素芳香族分子の合成と機能創出

合成実験の様子

プラスチック、医薬品、液晶材料、有機半導体などの私たちの身の回りの便利なモノの素材として、ベンゼンやナフタレンに代表される芳香族分子が広く利用されています。有機化学を駆使して新たな芳香族分子を合成し、その性質を理解・制御することにより、有用な機能を持つ物質の開発に役立てることができます。
私たちの研究室では、窒素、酸素やイオウといったヘテロ原子を含む複素芳香族分子に注目しています。新たな分子の構造をデザインし、実際に合成し、その構造と物性を調べるという基礎的な研究を行っています。ここで得られた結果・知見をもとに、構造を適切にデザインできれば、望みの機能をもつ分子を作り出すことができると期待されます。これは私たちの生活を豊かにする物質の開発に貢献できます。
有機化学の醍醐味の一つは、「どんな分子をどうやって作り出すか」という創造性だと考えています。個人によって異なる感性がとても重要であり、研究の広がりを豊かなものにします。実験技術・知識・思考過程の習得はもちろんのこと、研究を通じて磨き上げた創造性は、自身のかけがえのない財産になります。

  • K. Yamamoto, P. Pandit, and S. Higashibayashi, “Non-Planar [n]Cyclo-1,8-carbazolylenes (n = 3,4,6) and [3]Cyclo-1,8-carbazolylenyl B, P, PO, SiPh Complexes”, Chem. Eur. J. 2017, 23, 14011-14016.
  • 特開2016-88899, 「4,4′,10,10′-ビジヒドロアクリジン類及びその製造方法」,発明人: 東林修平,山本浩司,出願人: 自然科学研究機構.
  • 科学研究費 若手研究(B)(代表) H26-27年度, 「合成ヘリセンオリゴマーによる金表面二重ラセンの形成と刺激応答性機能性物質の開発」
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