ファイバを用いたセンサ・デバイス

半導体光増幅器を用いた光ファイバリングレーザ

 光ファイバセンサは、非接触、非破壊、高絶縁性、耐電磁ノイズ性、高速応答などの光センサの持つ利点に加え、細くて軽く、曲げられるといった光ファイバの特徴も有するため、高度なものから簡便なものまで、様々な分野で広く用いられています。また化学的安定性が高く腐食しにくいため、センサ網として航空機や建造物に張り巡らすような応用も進みつつあります。
 私の研究室では、光ファイバセンサの新しいセンシング方式の開発や、光センサに用いられる光源など光ファイバデバイスの開発・研究を行っています。例えば、光ファイバに半導体レーザとほぼ同等の半導体光増幅器という光デバイスを組み合わせることで作製する光ファイバリングレーザの研究では、光源の光量変動や信号伝達時の外乱によって生じる測定誤差が生じにくい周波数変化検出型のセンサや、他の光センサ用光源として用いることのできる直交偏光2周波発振レーザや波長可変レーザへの応用が期待されています。

電子・機械類
准教授 高橋 佳孝
  • ”Simple Phase Control System in Bidirectional Ring Laser”, Key Engineering Materials, Vol. 698, pp.55-59(2016)
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