全かつ簡便なバイオフィルム抑制法の開発
ステンレスシンク表面のバイオフィルム

ステンレスシンク表面の
バイオフィルム

バイオフィルムから単離された2種の微生物

バイオフィルムから単離された2種の微生物

 食中毒や病気の原因になる微生物をパルス電界・放電により安全かつ簡便に殺菌する方法を開発しています。特に微生物が集まってできたバイオフィルムに着目し、研究を進めています。水廻りに発生するバイオフィルムは食品の汚染、各種材料の劣化や腐食、病気の感染をもたらす要因として食品、工業、医療の幅広い分野で大きな問題になっています。これまでは主に界面活性剤や塩素系漂白剤を用いた洗浄作業で管理されてきましたが、より安全かつ簡便な抑制法としてパルス電界・放電の適用を検討しています。
 水廻りのバイオフィルムを構成する微生物は多種多様で、環境に応じて異なるため、研究室内で再現することは困難です。従って、実環境の状態に近いバイオフィルムをモデル化することが重要です。既往の研究では、単独の微生物で作製したバイオフィルムの例が知られていますが、実環境の状態からかけ離れているため、各種殺菌方法の評価に適していないと考えられます。我々は複数の微生物から構成されるバイオフィルムの作製を試みており、より実環境に近い状態で効率的な殺菌方法を調べています。その他の研究テーマとして、食品や医薬品などを生産し、我々人類の役に立つ微生物を工学的な手法でより多く増殖させる技術の開発や、プラズマジェットによるカーボン材料の表面処理とその応用についても取り組んでいます。

  • 科研費 若手研究B 平成26年度~平成28年度「大腸菌の増殖を促進するカーボン材料の開発」
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