「見える化」する計測技術
計測技術の開発
医療診断では、体の内部の情報を体を傷つけることなく画像化する様々な計測技術が用いられています。例えばX線CT(計算機断層撮像法)はその代表的なものの一つです。これらの計測技術では、直接には見えない画像を、間接的に得られる観測データから画像再構成アルゴリズムを用いて計算することにより、見える化を実現しています。同様な計測技術は、医療診断の他、産業界における非破壊検査や環境問題における遠隔計測など様々な分野で必要とされ、目的や用途に応じた計測技術の開発が望まれています。
私たちの研究室では、このような計測技術として、健康管理で重要な体脂肪分布の情報を体表で観測した電気抵抗のデータから画像化する電気インピーダンスCT、ガンの診断を目的としガンマ線源の分布を画像再構成アルゴリズムによって画像化する小型ガンマカメラ、燃焼火炎の断面内の温度分布を非 接触で計測する赤外線CTなどを開発しています。