地球にやさしい新規な無機材料の開発
様々な場面で利用されている触媒
化学反応の活性化エネルギーを低下させ、反応がより速く進行するようにする物質を触媒といいます。適当な触媒を用いると比較的低温でも反応が速やかに進み、目的生成物の合成や有害物質の除去を効率よく行うことができます。触媒は、ガソリンをはじめとする液体燃料、プラスチック、化学繊維等の石油製品の製造プロセスや自動車の排ガス浄化など様々な場で利用されており、現代社会を支える重要な技術のひとつです。触媒の高性能化を図るには触媒材料がどのような構造や特性を持ち、どのような因子が触媒活性と関連しているかを調べることが重要です。我々の研究室では、環境保全、エネルギーと資源の有効利用に寄与することを念頭に置き、新しい固体触媒材料の開発に関する研究を行っています。
未来につながる研究
高校や大学で進路を決めるとき、将来は「エネルギーと環境に関係する分野」に進みたいと思い、現在に至っています。エネルギー問題も環境問題も複雑で解決策を見出すのは簡単ではありませんが、現在、行っている研究が何らかの貢献につながることを目指して研究に取り組んでいます。