微生物で水・土・植物・人を健全に
「持続可能社会」「カーボンニュートラル」
これらの用語は、生態系から大きくはみ出してしまった人間社会を再び生態系の中に戻すためのスローガンのようにも聞こえます。
私たちの研究室(水環境微生物研究室)では、水インフラや水質浄化のための様々な施設の微生物技術を研究しています。社会で微生物は、活用されたり、あるいは抑制・殺菌されたりする対象です。他方、微生物はすべての生物と関係しているため、社会と生態系を繋ぐ存在でもあります。
解析技術の進歩に伴い微生物の科学的知見が増える一方、未知・未解明のことも増えて、微生物は可能性に溢れているのです。
水・土・植物・人・環境
私たちは、微生物学や微生物生態学的なアプローチから、未知の微生物機能、微生物の制御因子、微生物同士、微生物と植物やその他の生物との関係を研究し、水、水環境、土壌、植物、人、社会、環境を守るための持続的な微生物技術に発展させることを目指しています。
物質・環境類
准教授 伊藤 司
- Yamanashi, Y., Ito, T. (2022) A Minority Population of Non-dye-decolorizing Bacillus subtilis enhances the Azo Dye-decolorizing Activity of Enterococcus faecalis. Microbes and Environments, 37(2), ME21080.
- Ito T, Yamanashi Y, Noguchi N, Miyazato N, Aoi T. (2021) Microbial communities and nitrogen-utilizing bacteria of rotating biological contactors and activated sludge treating public sewage and night soil/johkasou sludge. Journal of Water and Environment Technology, 19(3), 109-119.
- Ito T, Aoi T, Miyazato N, Hatamoto M, Fuchigami S, Yamaguchi T, Watanabe Y. (2019) Diversity and abundance of denitrifying bacteria in a simultaneously nitrifying and denitrifying rotating biological contactor treating real wastewater at low temperatures. H2Open Journal, 2(1), 58-70.