サイクル可能エコ素材の開発

羽毛樹脂の外観

 動・植物の未利用バイオマスからのエコ素材の製造技術開発を行っています。人類は生物由来材料を巧みに生活に利用して発展してきました。そこで、合成化学物質を使用しなくても「水と熱と生物の産生物だけで、使える材料は開発できないか!」、と思い取り組んでいます。今は杉の間伐材と廃棄羽毛から擬木(ぎぼく)を作る研究をしています。将来的には、弦楽器用のカエデなどの高級広葉樹の擬木を作りたいと考えています。水と生物材料のみから作られるため、とても人に優しい材料になります。また、実験する学生さんにとっても、とても安全で、化学物質の人体への影響を心配する必要はありません。間違って目に入れても、飲み込んでも、人類の長い歴史の中で共存していたものだけを出発原料としているため、とても安全です。100%バイオベースな材料を用いることで、CO2の削減や、環境保全に微力ながら貢献し、かつ、人にやさしい素材開発を体験できる研究室です。

物質・環境類
教授 河原 豊
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