ノ材料を自在に操る

独自のナノ粒子技術を駆使した燃料電池

エネルギー・環境問題の解決に貢献するナノ粒子技術

 エネルギーや環境問題の解決に貢献する燃料電池、二次電池、触媒などは、その多くが“粒子”の集合体です。この粒子のサイズや形、さらには、構成する原子の組み合わせや配列が性能に大きく影響を及ぼします。つまり、粒子の構造を自在に制御できれば、より性能の良い電池や触媒が実現できることになります。
 

ナノの世界を自在にあやつる

 ナノ粒子という言葉は聞いたことがあっても、その大きさはピンとこないかもしれません。1ナノメートルは、1㎜の100万の1の大きさ、つまり、皆さんがお持ちの定規 の最小目盛を100万等分した1目盛の大きさです。こんなに小さな粒子を自在に操って、燃料電池や触媒の性能を向上させる研究を行っています。例えば、異なる性質を持つナノ粒子を精密に交互に配列させることによって、世界トップクラスの発電性能をもつ固体酸化物形燃料電池の開発に成功しています。その他、メタンから高効率に水素を製造したり、自動車の排ガスを極めてクリーンにしたりできる触媒の研究開発を企業と共同で実施しています。

物質・環境類
准教授 佐藤 和好
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