環境発電による自己完結型電源システムの開発
近年,新エネルギーに基づく環境発電技術が注目されています。ここでは,新エネルギー同士の比較ではなく,利用技術の高度化により協調し適材適所で利用していくことが重要です。我々は,新エネルギーの一つである振動エネルギーに着目し,IoT時代を担う新たなエネルギー供給,利用技術の構築とエネルギービジネスモデルの創出を目指しています。IoTの世界を実現するためには,あらゆるものに電源が必要です。電源配線や1次電池ではなく,自立電源に頼るしか無い場合も多く,ここでは,環境から電気を生み出す地産地消型の環境発電技術が必要となります。
そこで,振動さえあれば電源配線や電池が不要で,メンテナンスフリー化できるという優位性を持つ振動発電に着目し,これまでの課題である限定的な発電周波数や,発電電力の少なさを改善できる構造や発電手法を新しく提案しています。ここでは,エネルギーマネージメントを考慮した振動発電による自己完結型電源システムの開発と,アプリケーションの創出拡大を進めています。
電子・機械類
教授 橋本 誠司
- 特許第5954729号,発明の名称:発電装置
- 共同研究(A)「振動エネルギーを高効率で電力に変換する自己完結型電源システムの開発」
- 科研費基盤研究(C) 平成26~28年「高効率振動エネルギー回生技術の開発とセルフパワードシステムへの展開」