福祉のための非接触型インタフェース
日本は少子高齢化を迎えていますが、福祉分野においては、介助者の人手不足が懸念されています。このような社会的背景から、高齢者への支援を目的とした機器とそれを直感的に操るためのインタフェース(入力装置)の開発に取り組んでいます。
現在、福祉機器の入力はジョイスティックや接点式スイッチが主流であり、手が使えない場合であっても口やあご等で簡単に操作できます。しかしながら、例えば寝た状態では、操作のたびに頭部を動かす必要があり、使用者に大きな負担を与えることとなります。そこで本研究室では、使用者の顔をカメラで捉え、まぶたや鼻孔の形状変化から顔の方向や視線を認識し、電動車いすやページめくり機等の福祉機器を直感的かつ非接触で操ることのできるインタフェースの開発を行っています。